皆さんこんにちは!
四国倉庫株式会社の更新担当の中西です。
運送業界では、ドライバー不足や人材育成が大きなテーマとなっています。
新しい人が入社しても、
「なかなか続かない」
「一人で配送できるようになる前に辞めてしまう」
という悩みを抱える会社もあります。
一方で、新人が長く働き、数年後には頼られるドライバーへ成長している会社もあります。
その違いはどこにあるのでしょうか。
もちろん本人の適性もあります。
しかし、教育方法や職場の雰囲気も非常に重要です。
今回は、「新人が伸びる職場」と「辞めやすい職場」の違いについて考えてみます。
運送業の仕事では、自動車を運転できればすぐにすべての仕事ができるわけではありません。
荷物の扱い方。
積み込み方法。
配送先でのルール。
伝票の扱い。
車両の確認。
荷主様への挨拶。
覚えることはたくさんあります。
経験者からすると当たり前でも、新人にとっては知らないことばかりです。
だからこそ、
「見たら分かるやろ」
「普通はこうする」
という説明だけでは十分ではありません。
最初は基本から一つずつ教えることが大切です。
新人ドライバーにとって、一人で初めて配送する日は非常に緊張します。
そのため、先輩との同乗研修は重要です。
実際の仕事を一緒に経験することで、
✓ どのルートを走るか
✓ 配送先への入り方
✓ 荷物の降ろし方
✓ 担当者への挨拶
✓ 伝票の扱い
などを学ぶことができます。
地図だけでは分からないことも、実際に行けば理解できます。
「あの入口から入る」
「ここではこの場所に停める」
といった細かな情報も新人にとっては非常に役立ちます。
運送業では、安全運転が何より重要です。
そのため新人教育でも、
「これはダメ」
と禁止するだけではなく、なぜ危険なのかまで伝えることが大切です。
なぜ車間距離を取るのか。
なぜ無理に時間を取り戻そうとしてはいけないのか。
なぜ出発前確認が必要なのか。
理由が理解できれば、別の状況でも自分で考えられるようになります。
「怒られるからやらない」ではなく、
「危険だからやらない」
と理解できることが、本当の意味での安全教育につながります。
新人が一人で配送するようになると、さまざまなトラブルに遭遇します。
道が分からない。
配送先の入口が分からない。
荷物について確認したい。
渋滞で遅れそう。
そんなときに、
「困ったら電話していい」
と思える職場かどうかは非常に重要です。
新人が辞めやすい職場では、
「そんなことで電話するな」
「自分で何とかしろ」
という雰囲気になっていることがあります。
これでは新人は相談できず、一人で抱え込んでしまいます。
早めに相談できることは、ミスや事故を防ぐことにもつながります。
新人は経験が少ないため、最初からすべてうまくできるわけではありません。
配送先を間違える。
荷物の積み方に時間がかかる。
伝票の確認を忘れる。
もちろん、ミスは改善しなければなりません。
しかし、
「何やってんねん」
と怒るだけでは成長につながりません。
なぜミスが起きたのか。
次からどうすれば防げるか。
一緒に振り返ることが大切です。
例えば、配送先を間違えたなら、
「前日に住所とルートを確認しよう」
という具体的な改善策を考えます。
新人教育では、できていない部分ばかりに目が向きがちです。
しかし、成長した部分を伝えることも重要です。
「積み込み早くなったな」
「運転落ち着いてきたな」
「最近、時間の組み方うまくなったな」
こうした一言が自信につながります。
自分の成長を実感できれば、
「もっと仕事を覚えたい」
という気持ちも生まれます。
注意するだけではなく、良くなったところもきちんと見ることが大切です。
新人が混乱しやすいのが、先輩ごとに言うことが違うケースです。
Aさんからは、
「こう積め」
と言われる。
Bさんからは、
「そのやり方は違う」
と言われる。
これでは新人は何が正解なのか分かりません。
もちろん、ドライバーそれぞれに仕事の工夫があります。
しかし、
安全ルール。
基本的な荷物の扱い。
会社としての決まり。
報告方法。
こうした部分はできるだけ統一しておくことが大切です。
新人が辞めやすい職場には、いくつか共通する部分があります。
・十分な説明なしに一人で配送させる
・質問すると嫌な顔をされる
・ミスすると理由も聞かず怒られる
・先輩によってルールが違う
・時間に追われすぎて休憩できない
・相談しても放置される
運送の仕事には一人で過ごす時間が多いからこそ、会社とのつながりが重要です。
「一人で運転しているけど、一人で抱え込まなくていい」
と思える環境が大切です。
ドライバーは外に出ている時間が長いため、スタッフ同士で顔を合わせる時間が少ないこともあります。
だからこそ、
「最近どう?」
「困ってる配送先ない?」
「慣れてきた?」
といった声掛けが重要です。
大げさな面談だけでなく、日常の短い会話でも十分です。
新人が小さな悩みを相談できる関係があれば、大きな不満になる前に対応できます。
新人教育には時間がかかります。
最初は先輩が同乗したり、何度も同じことを説明したりする必要があります。
「自分で走った方が早い」
と思うこともあるでしょう。
しかし、その時間は将来への投資です。
教える。
一緒に走る。
一人で任せる。
困ったらサポートする。
できることを増やしていく。
この積み重ねによって、一人前のドライバーが育ちます。
私たちも、安全運転を第一にしながら、新人が安心して仕事を覚えられる環境づくりを大切にしています。
一人ひとりが長く働き、経験を積み、次の新人を支える。
そんな良い循環をつくることが、運送会社としての成長にもつながると考えています。